一幸03。短髪に決め込む。

年をとる。厄介ごとが日々年々増える。

その中でも、かなり厄介で深刻な 減る,色落ちする,極端には,無くなるといった頭髪プロブレムがある。

常々、ジムの洗面場で繰り広げられる諸先輩たちの悪戦苦闘を目撃しているが、その事態への向き合い方、実に人それぞれである。

総髪が見事に白化した長髪を長時間ドライーで丁寧にまとめる。すっかり抜け落ちた前髪を横、後髪で代用すべく健気に手当てする。また、抜けが見え始める否やさっぱりと頭にカミソリをあてる。

人それぞれの向き合い方である。

確かに減る、薄くなる傾向にあるのだが、まだ誤魔化しの効く長さを保っている。だが、白髪が黒髪におつき始めた我が頭髪。ここは、やはり決断の時である。

時間はたっぷりある身、慎重にことを運ぶ。丁寧に周りを見まわし、そっと男性ファッション誌すらも目を通し、これからの短いようで長い、少し大袈裟ながら、生き様に矛盾のない決断を、である。

短髪を選択した。

ちょっとしたお洒落心といたずら心での選択である。潔さと清潔さがより際立ったのは儲けものである。

この短髪、シャワー時の後始末が良い。加えて、Tシャツとジインズが似合う。我ながらの賢い選択であった。

幸せな英断であった。

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