群から離れて幸せになる。
なんだか、いじましい姿をよく見ることがある。四人を超えた集まりでの椅子の熾烈な争奪戦。それは、確実に起こる。
静かだが熾烈な争奪戦の風景は、裸の付き合いが出来る、旅・酒食・ゴルフの遊び席ですら頻発するのである。
とっくの昔に冠を外したはずだが、相変わらず現役時代の組織の威光とその地位を引きずっての醜い様である。
あのベルサイユ宮殿での休戦会議では、円形のテーブル席を用意して席順の優劣を無くしたと言われる。それほどまでに席順は大変であり、余程に開催する幹事の力量が必要な厄介ごとである。
やはり、ここは権威やヒエラルキーが忍び込む群れ、連れ、組みから逃げ出し、新しいコミュニティーの中での交友関係をつくるに限るようだ。こんないじましさを微塵にも見せない友とのコミュニティーを組み立て、そこで遊ぶ。群れから離れる幸せを手に入れる、のである。
決して、孤高の道にはいるでも、孤高の生活を理想とするではない。
結社の自由を確保しながら“気ままに集合離散”を繰り返す。
群れの周辺でどっちつかず器用に遊ぶ、のである。
権謀術数の高等技術が肝要となる群れから離れて、ほっとする幸せを手に入れる。
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