この夏の旅、ロンドンの街が私の“赤好き病”を、さらに悪化させた。
数年前まで、小さな居を真鶴半島の崖淵に持っていた。その居は私の城。武将真田幸村に習い、赤備えでる。赤好きの私には、当然の成り行きとなった。
玄関には赤い靴箱を揃え、お膳所も赤に染まり、そうして、居間の多くの小物類も赤で埋め尽くされた。また、真鶴半島は、曲がりくねった細い道路が多い。用意する車も、真っ赤なMINIとなるのは、自然の流れであった。
時を重ねたロンドンの街並みは歴史が滲み出て,くすんでみえる。そんな街ほど赤がよく似合う街はない。
ポストはその姿も変えずに、当然、赤である。アメリカの青、他のヨーロッパの国の黄色、ポストは俄然、赤がよい。それに、今は懐かしい電話ボックスも昔ながらの赤で、街角に悠然と佇み、まだ、しっかりとその役割を果たしていた。
さらに、ロンドンの街を縦横無尽に走る路線バスも、それに、賑やかな観光客で溢れる二階建ての観光バスの車体一面は、赤色で覆っている。
この夏、大英国を走らせる車は、当然、英国生まれの 赤のMINIと決めていたが、レンタルカー故の不便、残念ながら、平凡なグレーの小型のプジョーとなったのが、何とも残念であった。
立派な高速道路には、その赤のMINIが制限速度のないのを良いことに、120キロを越えるスピードで、私たちのクルマを気持ち良く追い越してゆく。
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