一言09。旅の顛末記。

思いの外、後始末のいる旅となった。

この夏の旅、英国大陸を10日間かけて 2,500kmを車で駆け抜けた旅。不慣れな英国での車での長旅である。トラブルが起こることは、覚悟していたが、予想をはるかに超えるものとなった。

その顛末記を報告してみる。

先ず、レンタカーショップでの混乱から始まった。私は、HERTZのゴールド会員。事前に、多くの約束ごとを取り付けてのレンタルが可能である。だが、それが先ず見事に裏切られた。

係が不慣れな新人、それに、彼らの準備不足が重なった。車種の変更に始まり、数々の不手際とトラブルが頻発し、2時間をゆうに超える手続きを強いられたのである。

嫌な、不吉な予兆がするスタートとなった。その予兆がすぐに現実なものとなる。

車両整備不良による空気圧不足とエンジンオイル不足によるトラブルが、不慣れな国、英国で続けさまに起こる。それに追い打ちをかけたのが、ガス欠の心配。ガスステーションが少なく、肝心な時に見つけられないのである。

だが、それを上回る困惑が待っていた。頻繁に出現するラウンドアバウトである。その難関さが、混乱の止めを刺したのである。不慣れなラウンドアバウトに突っ込み英語で怒鳴るカーナビを唯一の味方にして、運転するのである。

たまにラウンドアバウトでないと、その交差点には、なんと
12、3個の信号機が乱立、慣れた現地の人々にとっても困惑し忙しい運転。

不慣れな旅行者の精神的苦労は当然である。

さらに、スピード表示がアイルランド以外は不慣れなマイルであり、ウエルズに至っては、交通表示が英語とケルト語である。

帰国後もそのトラブルが続く。ほっとした帰国後に、次から次へと英国警察から交通違反切符が届く。

 I can confirm that Hertz received 3 bus lane fines from the issuing authorities that occurred whilst you rented a Hertz vehicle.

1度のスピード違反。3度のバス・レーン走行違反である。確かに、よく考えれば思い当たる運転がある。

周りの車が、パトカーの姿が見えないのに急にスピードを落とし始める。おや、と思ったが、スピードも100kmとそれほどのスピードではない、そのまま走行した。

もう一つは、走行バスもいない事を良いことに空いたバス・レーンを走らせた。どうやら、これらの違反は、監視カメラでしっかり撮られていたようだ。

そんなトラブル続きのも最終日。

朝早く、カーディフの宿を出てヒースロー空港に向かう。真東に向かっての走行。力強い朝日が真正面から眩しい真っ赤な陽射しを容赦なく送り込む。

何度かのラウンドアバウトもある。

だが、もう大丈夫である。妻の運転は冴え渡り、何のトラブルもなく、予定より30分も早く、レンタルオフイスに飛び込んだ。

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