一景10。犬とも。

旅と犬とは、相容れない

私の朝の散歩で決まって立ち寄る公園がある。その公園には、その周りを高層ビルに囲まれた、芝を敷きしめた明るい広場がある。

その広場では、毎朝決まった行事が展開されている。

早歩きの散歩を楽しむ仲良い夫婦連れ、決まった仲間たちと話しながらの軽いジョギングする中年の者たちグループ、ショートパンツとランニングシャッツの本格的な装備で走り抜ける若者男女数名。

そんな人たちに混じって、数組の犬ずれの仲間たちがいる。

犬ずれの仲間たちがすれ違う際、先ずは人間どもの長い挨拶が始まる。ご主人のその下では、退屈した犬ども、挨拶もそこそこにじゃれあい始める。

そんな風景があちこちで始まっているが、そうこうするうちに、その犬友たちはいつもの場所に集まり始まる。朝日を浴びながら、犬と人さまそれぞれの仲良しクラブの朝会の始まりである。

旅の多い、それも、国を股がる長旅の私の生活。犬好きの私だが、当分、叶えなられそうにもない。

私もいつかの日かには加わりたい、ため息の出る幸せな風景である。

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