一皿012。小鯵の南蛮漬け。

麻布十番には、新旧混じって美味しい店数多くある。

女将と手伝いの若い女性が切り盛りするよし喜も、麻布住民に根強いファンをもつ、古からある店の一つである。

ここで、私が飲む酒はいつも富山の立山。キレのある爽やかな酒、冷酒で飲む。それによく合うのが小鯵の南蛮漬け。

この店のカウンターには、大皿に盛られた料理が10種類ほど並んでおり,その南蛮漬けは、いつも左端に置かれている。

鯵は足の速い魚だが、旬時の新鮮な美味しさを閉じ込めた南蛮漬け。ほどよい酸味と辛味が絡んだ小アジを頭から丸ごとかじる。揚げた小魚を酢漬けにしたバスクのタパスの日本版である。 

この店での私の見事な定番料理。私の幸せな夜を約束する一皿である。

コメントはこちらから

コメントの表示が遅くなる場合がございます。