時には、ぶらりと下町に出かけるのも良い。
今もまだ下町情緒ただよう町並みを残す深川あたりが、お薦めだ。昨日、その深川に出かけた。その折、立ち寄った清澄公園で見かけた木々の冬支度。
雪吊りとこも巻きである。
木の幹に藁を巻き、藁縄をはるだけの仕掛けが、雪と虫から樹木をしっかり守る、古くからの知恵と工夫だ。
そう言えば、壮大な冬のドラマ、金沢兼六園の唐崎松の“雪吊”がある。支柱14mの枝を吊るす縄が800本、延べ500人が一ヶ月かけて作業を進めるとか。
それに、滋賀県彦根城の最高樹齢300年といういろは松100本の2mの“こも巻”も忘れるわけにはいかない。
毎年、繰り返しされる日本の冬の風物詩。厳しい冬も、穏やかなものにしている日本の冬風景である。
そんな日本に住む幸せをしみじみと感じる、久ぶりの深川散策であつた。
コメントはこちらから