一景18。宇佐神宮。

宗教は時に人と人を、国と国を隔てさせる。

だが、日本の神は全てを飲み込み、大らかである。大らか過ぎると怒る人、呆れる国もあろう。だが、宇佐神宮に立てられている、この看板見るがよい。

実に、穏やかで、微笑えましいい。
    ”神様と仏様日本で最初に出会ったのは、
    この場所でした”。


日本の際立った神の姿を見せている。神と仏が出会い、仲良く上手に収まっている。

仏は日本人を救うために神の姿で現れた 。神仏習合の理論なのである。

深く探ればこれはこれで、生臭い話が漏れ聴こえてこうようが,そこは、この看板に目を向け、”はぁ”と、その可笑しさに破顔し、率直に感心して、それで終えるが良い。

雨の中、人がまばらな寒い冬の日、東京からの遠路はるばる来た甲斐があった。
穏やかな国、日本に生まれたことの幸せを、実感させられた一景である。

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