一景22。落葉。

台風は逸れたが、この台風はいろいろな置き土産を残して
いった。

今朝の私の散歩道に、落ち葉が一面に散らばっている。その落ち葉、散るには少し早すぎたようである。未だ、緑色の葉脈が見て取れる落ち葉が多い。

夕陽が傾く奥秋の代々木公園は、足が埋まるほどの落葉で覆われる。そんな落ち葉とは違い、散歩道の落ち葉は心なしか元気が良い。」未だ、梢に止まって良いほどに元気がのこっている。

その落ち葉は、散歩する私の周りで乱舞する。それを追いかけるように、今朝は少し早足での散歩になっていた。

舗装がされた道路、都心での落ち葉は、なかなか一ヵ所に止まらない。そんな落ち葉が気になり、それを追ってみた。風まかせの散歩になった。落ち葉が犬なのである。鎖に繋がれた犬は巧みに主人を誘導して、望む道筋での散歩にする。今日の散歩も人が落ち葉に導かれる。

その落ち葉、いつもの朝の道順と違ういろいろな道に連れていく。やがて、一陣の風に導かれて坂を忙しく下り、その姿を消し去った。

台風一過の少し早いが。冬の気配が迫る。穏やかな幸せな、落ち葉に導かれた朝の散歩となった。

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