京の大晦日、フィレ・ステーキ200gをミディアム・レアで食べる。
この歳の私には、少し過ぎたボリューム。だが、カウンター越しで焼かれる肉を前にすると、俄然、テンションも体温すらもが上がり、どうしても大振りのものが欲しくなる。
笑顔の絶えない焼き手の大西さんとの会話が、一層、美味しい夜に仕上げる。
京の街を訪れた折、時々寄るこの店 “はふう”は、御所の南側の街並みに紛れ込んでいる。
もと肉屋だった町屋を、カウンターをつけるなど改装し、いい風情の店構えに仕上げている。
京の花街には意外に洋食屋、それも質の確かな店がある。こういった店は、京の旦那衆が芸舞妓を連れ立って行く店らしい。
そうした友人の一人に連れられて来て以来、お世話になっているお店である。
この“はふう” は、ステーキハウスと言うより洋食や。
ビーフカツやビーシチュー、ハンバーグステーキ、お土産用のカツサンドと洋食やらしい、しっかりしたメニューがある。
コロナ禍に始まり、いろいろと騒がしかった1年の夜を、閑静な京の街で、楽しいおしゃべりと特大のステーキで締める。
来年はいい年となりそうだと、大いに期待を膨らませている。
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