下の息子がサンマテオからモスビーチに居を移した。
その地は、サンフランシスコのダウンタウンから30分弱の太平洋沿いの小高い丘に広がる住宅地。今、若者の間で”hidden last place”と人気のあるところらしい。
その新居から15分も車を走らせば、世界サーフィン大会が開催されるサーファーの聖地”マーベリックスビーチ”や、全米TOP100にランク付けられるチャンピオンコースのHalf Moon Bay Golf Linksがある。
この早春、新居から車で5分程度の距離にあるシーフードレストランMossBeachDistilleryRestaurantに息子たちに連れられて行った。
そのレストラン、太平洋に突き出すように建てられた、なかなかお洒落な、クラムチャウダーで評判をとっている店。予約が取りづらい店と、息子夫婦の講釈が多い。
今夜は幸い、店を入ったその先のバーで、冷えたシャルドネを飲みながら待つこと30分で、海際の席に案内された。
メニューで真っ先に目についたのが、数多くの牡蠣メニュー。シャルドネに合いそうである。
そこで、頼んだのがBijou Oyster。Small is beautifulと宝石とよばれるだけあって極小の牡蠣。
評判通り、fine 、silky、 flesh!シャルドネによく合い、一気に今宵の期待が高まる。
そして、メインデッシュ。
評判のクラムチャウダーは女房殿に任し、私が選んだのは、オヒョウのクリームソース煮。淡白で脂身がほとんどないオヒョウの切り身に、こってりした、たっぷりの熱いクリームが絡み、夜気で少し冷え始めた体を和らげてくれた一皿だった。
このオヒョウ、通常でも全長1〜2m。大きいものになると全長4mを超え、体重も300kgを上回る大魚で、太平洋の海岸線に沿い流れる寒流に乗り、モスビーチ沖にたどり着いた地魚とか。
サンフランシスコのダウンタウンで評判の店ではなく、こうしたローカルな店、しかもご近所での夜も、なかなか良いものである。
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