今朝、ヨセミテに山火事が発生したとサンフランシスコ在住の息子からメールが届いた。
あのジャイヤント・セコイアが危ないらしい。

そのヨセミテ国立公園は、幅1.6km、距離11kmのヨセミテ渓谷、その周囲には600〜1200mの花崗岩の断崖が聳え、高さ1000mの世界最大一枚岩のハーフドーム、それに高低差740mのヨセミテ滝がある。


“人の手で造られたどんな寺院であっても、ヨセミテの
自然には敵わない”。
それを目指し、ハイシーズンには数百万の観客が訪れる、世界一の公園である。
その公園に、昨年春、息子が運転する車で1泊2日の小旅行をした。
その折、公園のメインゾーンから少し離れた、山奥の山小屋風バンガローに、泊まった。
そこに向かう山道沿いの林が、焼かれたままに放置されていた。

多発するカリフォルニア州の森林火災。
この7年間で東京都23区の42倍相当が焼失したと言う。
その原因を異常気候変動によるものだけとは片付けられない事情が、このカルフォニアに見え隠れしている。
年間平均降水量が572 mm(日本1718mm)の地域で、その80%がブドウ、オレンジなどの果物などの農産物やワインに使用されている。
貴重な水が、農産物とともに州外や海外にでていく。



年間数百万人のヨセミテ観光客が買い、消費するペットボトルのミネラルウォーターも、そうである。

プラスチック公害が騒がれ、公園ではプラスチックボトルは避け、水筒を持参し現地で給水をするようにと言われた。
“地震・雷・火事・親父”の穏やかな自然の日本。
ほんの少し前の日本の田舎では、落ち葉を集めて焚き火、さつまいもで焼き芋をつくり、刈穂を焼いて灰を堆肥とする、穏やかでのんびりした風景が目にできた。

しかし最近では、漢字転換がままならないような「線状降水帯」「雹」「線状雷雲」など新しい過激な気象現象用語で、多雨大雨の深刻な災害を報じ始めた。

カルフォニア災害の日本版が始まった。
日本列島を守るには、先ずは安いからと輸入材木に頼るのでなく、荒れ果て捨て置かれている山で木々を伐採、植林のサークルを復活させ、山を生き返らせる。
木も農産物も、少し前の日本ではそうであった、地産地消の循環型生活戻す必要がある。
焼失したカリフォルニア森林の一景からの一言である。
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