一言34。コロナ維新。

全てが、違ってきたようだ。
コロナは、明治維新に匹敵するほどの社会的変容を、日本社会にもたらした。

家族を伴って、4年振りに帰京したサンフランシスコ在住の次男夫婦。その夫婦が海を越え、時差を乗り越え、この東京から何の支障もなく仕事をしている。

そう言えば、目ざとい商人たちが、リモート難民に目につけ、街のあちこちに机と飲み物を揃えた代替オフィスの展開を始めた。

それに、一気に名乗りを上げたのが、人口減少で頭を変えている市町村役場。海、森と自然を売りに、リモート難民を受け入れ始めた。

それに、金銭的余裕のある者たちは、ハワイ、グアムにと仕事場を持つもの達すら現れる始末である。

コロナがもたらしたその変容ぶりの異常さが、よく分かる事象である。

会社勤めの会社の英語は、company。その語源は、ラテン語で共にパン(食事)をする仲間とか。

だが、今は会社仲間とのランチをともにすることが、稀となる。           Work from Home / Telework。
こんな英語が今、会社勤めを様変わりさせた。

TVから事あるごとに撒き散らされる未消化気味の英語。
その多さは、西洋文明が流れ込んできた明治時代のそれに匹敵する。

その先頭に立ったのが、明治維新時の文学者達と違い、世の流れに敏な語学達者な都知事と、茶の間ですっかりお馴染みになった細菌学者と医療関係者たち。

その例を挙げてみると、その難度は大学受験の英語を遥かに超え、更に、難解な専門語に頭を悩ます。

 Pandemic世界的感染
 Shelter-in-place自宅待機
 Social distancing社会的距離
 Elbow bump肘と肘をタッチ
 Stay at home家に留まる
 Infodemicデマの氾濫
 Cluster感染者の集団
 Overshoot感染者数が50人以上超え
 Triage傷病者の振り分け
何故に英語を使うのかと思う言葉も
 Alert 警戒
 Evidence証拠
 Surveillance監視
 Lockdown封鎖
などが、和製英語Go to eat, Go to travelともに、茶の間に際限なく流れ込んできた。

引退後、TVが日常の友となっている我ら同胞達は、頭を悩まし、家族達に質問をまき散らす。

ようやく、コロナが蔓延して3年経ったこの3月。
政府は、連休前にコロナの5類移行を決定し、コロナの収束を宣言した。

だが、果たして?との疑問が頭を横切る。
どうやら、地球の綻びは致命的になっている様である。

アフリカ、南米大陸の森林の消滅、シベリアの永久氷土の溶解、中国大陸に代表される大地の急速な砂漠化など、地球の温暖化に拍車をかけ、異常気象を引き起こす。

こした地球の綻びは、コロナより強烈な毒と伝播力を持つウイルスを覚醒させるに違いない。

識者は、シベリアの永久凍土層のウイルスモリウイリス”・鳥インフルエンザSARS ・中東呼吸器症候群“MERS”、開拓が深部に及ぶアフリカ・南米大陸の未知のウイルス等の脅威を指摘する。

年間、35億のもの人が世界を行き来しているグローバル化時代。
地、海、空を閉じる鎖国策がとれない以上、これらのウィルス、日本列島を確実に襲う。

今朝、こんなニュースが飛び込んできた。

“大手企業各社、仕事の対面重視し7割の出社率を想定した
オフイス投資を始める。
remote workで出社していない社員をcompanyに呼び戻し、ランチを共にする。
そんな昔ながらの勤務風景に戻す方針を打ち出した様である。

だが、 “?”マークが並ぶ。

更なる未知のウイルスの出現とそれらが起因の社会の混乱は、コロナのそれをはるかに超えるに違いない。

どうやら、人類は驕り過ぎ、“パンドラの箱”の蓋を開け、“盾と矛”矛盾の循環の輪に嵌まり込んだのかと心配となる。

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