いよいよ、老い迫り来る。
使い切ったようだ。
ジムの鏡の中の弛んだ体を見て、気づいた。
ジムの浴槽で転倒した折、手で庇い、辛うじて、頭を強打するという大事には至らなかったが、左の肩がどうも駄目である。
弛んだ筋力では庇い切れずに、転倒の衝撃が直に肩に伝わり、大きなダメージとなった。
ほんの数年昔であれば、ちょいと赤チンを塗ればよかったのだが、この数ヶ月過ぎた今も、何かの調子に痛みが走る。
そう言えば、この頃、そんなことが頻繁に顔を出しはじめた。
引退時に減量し、とことん整備した体躯が、すっかり駄目になっている。
更には、眠りが浅くなっている。
7時間をと、人が言うが、どうも5、6時間で目が覚める。7時間眠る体力がなくなったようだ。
そんなことが、総じて精神にも影響を与え、我慢することが叶わず気が短くなった。それに引きずられ、驕りも傲慢さも加わり、さらに酷くなった。
さぁ、大変である。
すっかり、身も心も醜く歪み始めた。
散歩とゴルフ。
脚力は、歩きで先ず問題はないが、両腕と上半身の緩みと筋力量が圧倒的に不足している。
歩きを重視した健康方だけでは、老いとの戦いでは負け戦になるようだ。
問題は明確。
鏡の前に立てば、嫌になる体の緩み。
改めて、ジムのスタジオで、周りを見渡す。
足は、Seated Leg Press Leg Extension Glute
肩と腕は、Chess Press Lat Pulldown Shoulder Press
腹は、Abdominal Crunch
それに、全身均等に運動するには、一階上がればプールがある。
どうやら舞台は、整いるようだ。
再度の大仕事。水泳と筋トレの再挑戦である。
週に2、3日の筋トレながら、億劫でついつい怠けてしまうが、だが、今回は、パーソナル・トレーナーとの約束が功を奏し、スタジオに身を運んでいる。
若者たちの誇る筋肉つくりでなく、私は“転ばない、弛まない”、という切実なもの。
心身、身も心も鍛えに鍛え、命の再装備である。
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