一旅35。街歩き。Carmel By The Sea。

No Travel。No Life。
万事思い知る者は、旅に勝るものなし。浅井了意。

霧のはれた朝、開け放った窓から潮の薫りを交じりの風が、顔を掠める。海も風もが、私を迎え入れてくれるアメリカ大陸。

SF郊外、モスビーチに住む息子の家を基地として、アメリカ大陸の街歩きをスタートさせた。

マークトゥエインが言う。
The coldest winter I ever spent was a summer in San Francisco。

そんなSFの寒さを逃げ出すように、太陽の降り注ぐ南カルフォルニアに向け、California 1車を走らせる旅である。

この道、カルファニアを南北1055キロに渡り、海岸線沿いの絶景が連続する。

先ず目指したのが、モントレー半島の海沿いの小さな街Carmel By The Sea。
“生涯を終えたい街”と一度となく夢見た、私のお気に入りの街である。

嘗ては、住人の半数近くが芸術家だった時代もあり、クリント・イーストウッドが1986年から2年間市長を務めた、多くの文化人をも引きつけている街である。

信号やネオンサインが少なく、半時間も歩くと海岸に出るコンパクトな街。遅めのランチ場所を探しながら、懐かしい街並みの中を歩く。

今、我が家の壁を飾る絵を買い求めたアートギャラリーやブティック、今では、珍しくなった筆記具の専門店などを、ウインドー越しに覗き、時には、店のご主人と話し込みなどして、久しぶりの街歩きを楽しむ。

ようやく、昼飯所を見つけ定め席に着く。
幾度なく立ち寄ったカフェ、おとぎ話のイメージの建物のタックボックス。
ついつい長居をしてしまう、お気に入りの魅惑的な街である。

再度、California 1に車を戻す。

これからの目玉は、1号線のルート中で最高の景観が満喫できるエリア。南端に架かる壮大なビクスビー橋までの20km、ビッグ サー である。

このビッグ サー 、断崖海岸線沿いの複雑な地形に合わせ、曲がりくねる荒々しい幻想的な海岸線と、荒々しい急勾配の崖の眺めは圧巻。

その先には、ビッグ サーと言えばのスポット、 80mのアーチ型のビクスビー橋、ビッグ・クリーク・キャニオンを横断している。

予定を大きく遅く、サンルイス・オビスポ(SLO)宿に着く。
街歩きは、明日にして、ホテルのテラスで疲れた体にワインを注ぎ込む。

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