一景37。スタバと子供。

破顔一笑、口の筋肉が緩む。
歳をとればとるほど、小さな幸せも見逃せなくなる。

出勤前の大人たちに占領され、日常の雑音に満ちたスタバの朝。そんなせわしさから切り離された、微笑ましいシーンに出会う。

幼い二人連れが夢中におしゃべり、思い出したように食べる。大人たちで混み合うスタバの朝に馴染み溶け込み、何の違和感もない。

その奥横では、お父さんと一緒の男の子が、お父さんをそっちのけでゲームに夢中になっている。子供の心は、常に遊びにつながっているらしい。

思わず目が泳ぎ、居るはずも無い、遠くアメリカに住む孫たちの姿を探す。

景色が人を選ぶ。
人はその人の心像に合った景色に出会う。

こんな、ささやかな幸せな小景に出会う、笑顔が溢れる幸せが用意されているスタバの朝である。

コメントはこちらから

コメントの表示が遅くなる場合がございます。