一言39。立ち止まり、佇む。

人が、街角、通りの真ん中、電車の出口などと所構わず、立ち止まり佇む。

今朝、満員に近い地下鉄。
大勢が忙しく乗降している入り口で、若い通勤客が頭を前に突き出し携帯を覗き込み、通勤者の乗降を難儀なものにしていた。

最近、人の流れからハミ出た人が多くなった。

歩いているかと思うと突然、通路の真ん中で立ち止りスマホに顔を落とす。
仲間外れになる恐怖心か、それとも仲間たちからの無言の圧力なのか、受信と同時に、場所もタイミングを問わず、即座に”イイネ!”を押す。

私ども引退者にとってもスマホは、必需品。

スマホがなければ、今宵の一杯を友と連絡し合う手立てがない。それだけではない、ニュースも読めなくなり、大谷翔平のホームラン数すらも分からない。

我が家も新聞の配達を止め、固定電話を外している。

そう言えば、公衆電話ボックスを見つけることが難しくなっている。公衆電話、ピークの1984年の90万台から今は11万弱に、それも2031年には3万台まで減ると言う。

それに、街角の赤いポストもすっかり姿を消した。
私も10年前には年賀状仕舞いし、年賀の挨拶もメールに変えている。その年賀状の販売数、最盛期の3割と言う。

私もすっかり、スマホに依存した日常になっている。

スマホについつい夢中になり「え、いつの間に」と、驚くほど時間が過ぎ去ってしまっていることも、しばしばである。

半数近い人たちがスマホと向かう時間が一日、1時間以上、ほぼ一日中と答えた人が5%もいると言う。

こうした異常性が、新たな社会問題を起こすのも当然である。

ながら歩き、ながら運転でのスマホでのトラブルや事故が増え、この種の事故を刑事事件の対象にする、法の改正がなされた。

早々に、スマホ・デトックスをしないと、スマホ罠に嵌って、唯さえ短い残り時間を、無くしてしましいそうである

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