一幸112。たまり場。

コメダ珈琲店で、47歳の女性客が夫に刃物で首を刺され死亡した。

このショッキングな事件が起きたこの店、チェーン店ながらアットホームな店で、店員と常連さんとの会話もある地元人達のたまり場だと云う。

この店は、会社というたまり場を失った者達にとっては、日頃、顔見知りに会える数少ない場所に違いない。

地域コミュニティでの人間関係が希薄になっている現在、そうした中でも、ゆるやかながら「繋がり」が生まれている、こうしたたまり場での事件だけに、その影響が心配になる。

私が毎朝、通うように行っているスタバも、私にとっては、顔見知りに会える数少ない場の一つ。この悲惨な事件が、人ごとと片付けられない事件である。

フランス女性ジャンヌ・カルマンさんが、122歳まで生き1997年に亡くなった、人類史上最も長生の人である。

ますます、長寿になる人生。
引退をして、ほどほどの人生をと考えていた我らには、まだまだ、長い余生が残っているようである。

歳を重ねるつれ、友からの連絡も少なくなる。
それに、さして、決まって行く場所もない。それではと、映画館、演劇場、美術館、図書館と、文化施設に行ってみるが、たまには良いが、やはり、おしゃべりする相手がいる場所が恋しくなる。

やはり、コメダ珈琲店のように、「いらっしゃいませ、奥へどうぞ」という声に迎えられ、席に着いた頃を見計らって、お水とおしぼりを持ってやって来る。
周りを見渡すと、お馴染みの顔が目に入り、やっー!と、挨拶を交わす。

帰り際には、「また、お待ちしております」と言って、送り出してくれる。そんな居場所感ある場が、高齢者には欲しいのである。

ふっと見上げた空に、綺麗な夕焼けが目に入った。どうやら、明日も良い天気のようだ。雨に降られ、久しくゴルフがご無沙汰になっている。

明日は、気の合う友たちが待つゴルフ場にと、そわそわと準備をし始めた。

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