一幸105。心身の緩み。

人は健康になるために生きるのではなく、楽しく生きるために健康でありたい、のだ。

時々、眩しい姿をジムで見る。

同年代の男が、丁寧に作り込んだ筋肉に覆われた体を、サウナから水風呂に沈める。その彼、毎日数時間、トレーニングマシーンに向き合っている。

彼の全身、エネルギーに満ち余熱を周りに撒き散らしている。
ふっと、鏡に映り込んだ我が体が、目に入った。

足は、1日5、6kmは歩き込み、週一ながらカートを拒み歩きのゴルフを楽しむ身、どうやら大丈夫そうだ。だが、両腕、上半身それに尻が、怪しい。すっかり緩み、筋力量が思いの外、落ち込んでいる。

引退を機に、80kgに膨れ上がった体を水泳と節食で絞り上げ、最後は、断食道場でデトックスし体を調え、68kgに仕上げた身体。

だが、今はこのザマである。
体重は1kg程度の増減程度で収まっているが、筋力が圧倒的に不足している。

人の体は、変化変容を毎日繰り返す。ある意味では成長だが、この歳の体は、地球の重力に負け、引っ張れ、ひたすら弛む。

少し洒落た布で我が身を覆い被せ誤魔化し、“良し”としていたが、少し安易にすぎたようである。

心身一如である。

体を鍛えないと、心にも影響が及ぶ。急いで、引退時にまとめたトレーニング・メモを取り出し、再度挑む。
だが、怠け癖が身についた今の私には、自主ではついつい怠ける。

そこで、ジムのトレナーに我が身を預けた。どうやら、筋力は歳とは関係なく、鍛えれば戻るらしい。
この調子では、間違いなく、3ヶ月程で成果は出そうである。

そう言えば、眠りが浅くなってきた。
暇な身、酒冷ましに一寝入り、サウナ上がりのウトウト、TVを見ながらうたた寝と分眠、安易な道で解決していた。

眠るにも体力がいる。
この悪き分眠で、浅くなった睡眠も、この筋トレで解決しそうである。

体に心にと忍びよる老い。

これからの人生、短いながらも、新しい事に関心を持ち、活力ある前向きの生活を目指せねばと、心身ともに鞭を打つ。

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